おはようございます！
民宿美味し宿かどやのGakuです。
しばらく思い出話にお付き合い下さい☆
今となっては当たり前の話。
インターネットの世界って移り変わりが早いです。
主にかどやとインターネットとのかかわりのお話が
中心になると思います。
初めてホームページを作り、
ネットから予約がじゃんじゃん入りだした時、
もう、旅行会社からの送客はいらない
そんな風に思っちゃっていました。
お金をかけなくても
お客様に知ってもらえる、来てもらえる！
1999年～2002年ぐらいがそのピークだったでしょうか
香住でインターネットと言えばかどやだね。
なんて言われたこともありました。
今でもその中で自慢とも言えるのが
柴山港の松葉かにの選別について書いたコラム。
初めて柴山がにの細かい選別をネット掲載
したのは1999年の冬でした
最初に書いた時は「だから何？」
って感じで地元の皆さんにも相手にされませんでした。
カニのことは素人、都会から帰ってきて
間もない頃だったので、素直にスゴイと感じる
気持ちがまだ敏感でした。
いろいろ調べてみても、
こんなに選別を細かくやっている漁港はありません。
それどころか漁協の人に
柴山の松葉ガニは他の漁港よりも高くで売れる。
何でだ？と思って視察に来た他の漁協の人が
「こんな細かい選別してれば高くなる。でもうちじゃ無理だ」
と舌を巻いて帰っていった、
というエピソードを聞きました。
私が「それってスゴイことなんじゃないですか？」
と聞いても、
まあ、うちでは当たり前だしなあ、
と、そのスゴさを自覚されている様子がありませんでした。
漁協の方や仲買人さんに聞いた話を
そのままホームページに書く。
当時はそれがウケていたように思います。
しかし、それも長くは続きませんでした。
他の宿泊施設もホームページを作り始めました。
同じようなことを記載される宿も出てきました。
柴山港の選別は話題になり、今ではキャッチコピーに
しかも、自分でホームページは作れないお宿さんが
業者さんにとてもキレイに作ってもらうケースが増えました。
更には、ブログ的なコラムを随時発信していたことが
かえってコンテンツ過多をまねき、かどやのサイトは
見づらい、文字多すぎ、どこ見たらいいの？
といったお声を聞くようになってしまいました。
そこに追い打ちをかけるかのように
突然現れたのがネットエージェントという存在。
2000年にオープンしたじゃらんネット。
2002年にオープンした楽天トラベル。
当時はまだそんなに流行るとは
思っていませんでした・・・
自分がお客様の立場でみれば
よくわかる話なのですが、
たくさん登録されている宿の中から選べる
サイトが登場。
これは便利です。
かくして、自社サイトからの
集客はドンドンと減っていきました。
当館も雑誌のじゃらんに広告を出したり、
じゃらんネットにお部屋出しをしたり、
ということをやって行くことになりました。
何とかなだらかな下降線をたどりながら
2008年、「いい旅夢気分」のテレビ出演で
なんとか持ちこたえた、という状況でした。
思えば、2008年秋にリーマン・ショックがあり、
更に日本経済が落ち込んだ時にテレビ出演バブルで
その辺がわかっていませんでした。
2009年、無謀にも宿を大規模リニューアル工事。
2009年かどやリニューアル後の館内
リニューアル後、お客様が爆発的に増えたかというと・・・
残念ながらリニューアル効果はそんなにありませんでした。
もう、ありきたりなホームページや雑誌広告で
リニューアルをPRしてお客様に興味を持って
いただけない時代になっていたのです。
更には、設備を良くしないとお客様に来てもらえない
というのは宿側の勝手な思い込み。
全くお客様の方を見ていない考え方を
この頃はしてしまっていました。
この頃からそんな時代ではなくなっていたんですね。
（続く）
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