日本海にしかない船小屋、意外な使われ方の変遷~香住・佐津海岸

まちの話

おはようございます!
民宿美味し宿かどやのGakuです。

4月はまだまだ寒かった早朝ウォーキングも、最近では長袖Tシャツ1枚で歩けるようになってきました。
一気に春から夏へと変わろうとするこの時期。
梅雨入り前の今の時期は本当に気持ちよく歩けます。

集落内や山側は田植えが盛んなこの時期。
海辺ではわかめ採りとわかめ干しを見かけます。
5月末まで。昨日で終わりのようです。

わかめ採りの浅海の漁師さんをよく見かけるたのは早朝、6時頃でしょうか。

ワカメ採り
岸から直接

船でワカメ
船で

今シーズンもたくさんのワカメがとれました。
ワカメは色が変わり、硬くなってくるとシーズン終了の合図です。

大漁ワカメ
もう硬くなるギリギリだとか・・・

とったワカメはすぐに干します。

ワカメ干し
お天気の良い日に潮風を受けて

このように干して乾燥させておけば、「ふえるワカメ」同様手軽に使うことができます。
地物は磯の香りが強烈で、歯ごたえも味も一般で売られているものと異なります。

700mある佐津ビーチを歩くと、ワカメを干すためのロープとワカメを止めるための洗濯バサミをいたるところで見かけます。
言われなければ、干場と間違えるかもしれませんね。(笑)

また、そんな佐津ビーチには未だ船小屋もたくさん残っています。

ワカメ干しと船小屋
わかめ干しの向こうに船小屋が・・・

実は船小屋って日本海側にしかないってご存じですか?

日本海側は潮の干満の差が低いため、海辺の近くに小屋を建てることができます。

でも、よーく見ると不思議なことが。
浜と船小屋の間にコンクリートの防波堤があります。
これがあると、船を収納することはできません!!

根性松
そんな佐津の防波堤には「根性松」が

この防波堤ができたのは昭和40年頃です。

それまでの佐津浜はこんな感じ↓↓↓
防波堤ができるまでの佐津浜
昭和20年代後半~30年代前半の写真と思われます
漁業が主役の浜だったことがよくわかります

防波堤ができるまででは船は船小屋に入れていたそうですが、海水浴ブームとともに漁業から観光へとシフト。
漁船は佐津川へ。船小屋は浜茶屋となっていきました。

船小屋が軒並み浜茶屋だった時代。
ほんとにそんな時代があったんですよ。
うーん。その頃の写真、探してみましたが残念ながらありませんでした。
私が小学校低学年の頃まではそうでした。うっすらと記憶に残っています。

実は私のおじいちゃんも船小屋を持っており、そこで浜茶屋をしていました。
折からの海水浴ブーム。浜茶屋で「この辺で宿泊できるところはない?」と聞かれることが多く、時には泊めてあげることも。
それがキッカケで民宿をはじめました。昭和45年、かどや誕生の瞬間です。
実はかどや、浜茶屋にいらしたお客様をお泊めする民宿からスタートしたのです。

今では夏の海水浴シーズンの浜茶屋は1軒だけ。
現存する船小屋はほとんどが倉庫(農機具や漁具入れ)になっています。

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