佐津駅は「さつえき」ですか?「さづえき」ですか?
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
先日、列車でお越しのお客様が、大阪駅のみどりの窓口で切符を購入する際、行き先を
さづ駅まで
といったところ、駅員さんがどこの駅かわからなくてちょっとしたトラブルになったエピソードを教えて下さいました。

JRでの登録名称は「さつ」です
私も物心ついた頃から周りの人が「さづ」と濁って地名を言っていたので、「さづ」だと思っていました。しかし、国鉄時代から駅名は「さつ」でしたし、現在インターネットで文章を書く際も、「さづ」ではなく「さつ」で漢字の「佐津」が変換されてきます。
公称は「さつ」が正しいようです。でも、地元の人たちは「さづ」と呼ぶことにこだわります。看板を作る時も「さづ」で作られています。

比較的新しい案内看板「さづ」となっています
文語では「さつ」だけど、口語では「さづ」と言ったところですが、どちらかというと、広域的には「さつ」だが、地域の呼称としては「さづ」という使われ方が現在は一般的です。
電話などでの予約時、地元の宿に
最寄りの駅はどこですか?
と聞いたら
佐津駅(さづ駅)です
と回答される可能性が高いです。切符を窓口で購入する際は、佐津駅(さつ駅)と変換してお伝え下さい。
とまあ、ここまでが現在の一般的な認識ですが、他の地域のことを聞いて、一つ納得のいく説があります。
兵庫県内に佐用町という町があります。”さよう町”で正しいのですが、地元の方々は”さよ”町と呼ぶのだとか。調べてみると、Wiki「佐用町」にもそのことが書いてありました。昭和の大合併前、佐用村時代は”さよ村”と読んでいたとのこと。
佐用は元来「さよ」と読んでいたが、1955年(昭和30年)の合併時に「さよう」に読みを変更している
実は当地も香美町の前は香住町。その前の昭和の大合併の前は「口佐津村」と言いました。Wiki「口佐津村」を確認しての通り
口佐津村(くちさづむら)は、兵庫県城崎郡にあった村。現在の美方郡香美町香住区の北東部にあたる。
「くちさづむら」とあります。つまり、村名時代は「さづ」と濁点がついていたのです。そもそも住所として「佐津」という言葉は現在残っていません。昭和30年の昭和の大合併までは佐津を「さつ」と呼称する人もほとんどいなかったのだと思います。
なぜ、佐津は公称「さつ」なのに、地元の人たちは「さづ」と言うのか。「昭和の大合併までこの地域は口佐津村(くちさづむら)が正式名称であり、「さづ」と呼ばれていたから、が答えになります。
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