1年前かどやがテレビに出演した理由(宿がテレビ出演するということ)

かどやのこと

おはようございます!民宿美味し宿かどやのGakuです。去年の今日、テレビ「ちちんぷいぷい」で当館の「おこぜ料理」を取り上げて頂きました。ちょうど1年になります。

河田直也アナウンサー取材していただいた河田直也アナウンサーと

昨夏シーズンは7月23日を以降8月31日まで満室に。たくさんのお客様にお越しいただき、当館のオコゼ料理をご堪能頂きました。本当にありがとうございました。また、昨シーズンにおきましては例年お越し下さっていた常連様が予約の取れない状況も生じました。大変申し訳ありませんでした。(今年は余裕があります^^)

おこぜの刺し身テレビでご紹介いただいたオコゼ料理

テレビに出演するメリットとデメリット

さて、今日のブログは宣伝ではありません。普通宿のブログならば「去年紹介されたオコゼ料理、今年も食べに来て下さいね」って書くべきなのでしょう。しかし、今日のブログはそうではありません。

当館のお客様には、自営業の方や中小企業の社長さんもたくさんいらっしゃると思います。また、宿の同業者さんも当ブログはよく読まれているようです。そんな皆さんに向けてテレビに出演するというのはどういうことかということを実体験からお話させていただきます。参考になれば嬉しいです。

当館がTV出演したのは7年前の「いい旅・夢気分」以来です。

いい旅夢気分出演時の記念写真いい旅・夢気分に出演した際の記念写真

そんなにたくさんテレビ出演しているわけではないのです(笑)。昭和45年創業ですから今年で45年目。その中で2度だけです。(あ、兵庫ローカルのサンテレビに2度ほど出演したことはあります)

出演して思ったのは、当館のように古くから営業している宿はあまりテレビ出演はしない方が良い、するのであれば5年に1回ぐらいにとどめるべき、ということです。

テレビ出演するデメリット

テレビに出演するデメリットってなんでしょうか。テレビ出演するとテレビで当館のことを知っていただいた新規のお客様が増えます。このこと自体はありがたいことですが、その結果、常連様、リピーターさんの間際予約が取りづらくなってしまいます。また、「この時期は空いているよね?」と思ってお越しいただいた常連様にとって期待はずれになります。テレビ効果でたくさんのお客様がいらして、空いている時の対応とは異なり、ご不快な思いをさせてしまう可能性があるからです。本来お客様の人数や組数によって接客に差が出ては良くないのですが、急にお客様が増えた場合はどうしてもお客様の多い時ほどおもてなしのクオリティが下がってしまうのは否定できません。正直、去年は真夏の炎天下の中、1ヶ月以上家族プラス少数の従業員が無休で頑張るのは辛かったです。

テレビ出演するメリット

「たくさんお客様にお越しいただける」というのがメリットと思われるでしょうか。それは結果であって、実際はそこではありません。テレビに出るメリットは、多くのお客様に「こんなこだわりを持ってこんなことを頑張っている宿があるんだ」ということを知ってもらえる、ということです。去年の「ちちんぷいぷい」に関して言えば、オファー内容が魅力的でした。テレビに出演した本当の思いを今回ご紹介させていただきます。

なぜ、かどやはテレビに出演したのか?

テレビ局はいきなり撮影に来られるわけではありません。取材目的とともに、出演依頼があります。きっかけは「当館のホームページやブログを見て」だそうです。当館からテレビ局にPRをしたわけでも、誰かの紹介だったわけでもありませんでした。

オファーの内容は

日本海側で「オコゼ料理」を出している、それを名物にしているところがとても珍しいのでぜひ取材したい、

ということでした。

活おこぜ「活イカ」でなく「おこぜ」が主役!

今の時期の香住といえば名物は「活イカ」です。にもかかわらず当館の名物は「オコゼ料理」。しかも、30年以上これを名物として続けていた。その時ディレクターさんに言われたのは

「日本海 オコゼ」でネット検索をして出てくるのはかどやさんだけでした

とのこと。日本海側でオコゼを名物にしていたのは当館だけだったんですねf^^;ただ、それが有名かといえばそんなに有名じゃありませんでした。地元の人たちの宴会ではよくオコゼが出てくるので「おこぜのかどや」として浸透していますが、カニが名物であり、夏は活イカがメインである香住です。当館の常連さん、リピーターさん以外の都会のお客様に日本海のオコゼを知る由もありませんでした。

有名如何にかかわらず、実直にも女将は「オコゼ料理」を30年以上続けてきました。始めた頃は何度か背びれに刺されて大変なこともあったそうです。それでも止めなかった。香住出身の斬られ役の名優福本清三さんではありませんが「どこかで誰かが見ていてくれる」の心境です。「こんなに美味しいのに何で誰も注目しないんだろう」ってずっと思っていたそうです。

実直にお客様に提供し続けた日本海の、かどやのオコゼ料理に日の目を見せてやりたかった。そこで私は番組ディレクターさんに

「おこぜ」だけにフォーカスしてくださるのであれば、出演させていただきます。

と、回答し、番組出演が実現したのです。主役はあくまで30年以上頑張ってきた女将。私や若女将は脇役で。

おこぜをさばく実際は生放送ですからドキドキでした☆

番組放送終了後、たくさんの常連さんから「久しぶりに女将の元気の姿が見れて嬉しかった」とのお電話をいただきました。中にはもう5年、10年いらしてないお客様からも。私が小学生の頃、自分の子供たちと一緒によく海水浴に連れて行って下さった京都のKさんからもお電話をいただきました。40年前、かどや創業当時の常連さんです。

そんな紹介をさせていただけたこと。現在毎年お越しいただいているお客様には申し訳ないことでしたが、かどやの長?い歴史の中での常連様に対しましても、女将の元気な姿をご覧いただけた今回のテレビ出演はとてもよかったんじゃないかなって感じています。

インターネットをされていないたくさんのかどやのお客様へ

私がかどやを引き継いで17年。私がインターネット集客に力を入れてますので、かどやのお客様はインターネットからきっかけのお客様が多いと思われるかもしれません。が、私が戻ってくるまでの常連様、女将の時代からのお客様もいらっしゃいます。年齢的な面もありますが、インターネットとは離れたお客様でもあります。テレビ出演後にいただいたお電話の中には「もう、体力的に香住へは行けないけど」と言いながらもお電話下さった方もありました。テレビに出演する、しかも影響力のあるテレビ番組に出演するというのはそういった面もあるんだなってことを実感しました。

多分?!これでしばらくはかどやとしてテレビ出演することはないと思います(笑)。テレビの影響での繁忙は1年を過ぎて今年は緩やかです。テレビ出演で女将の元気な姿を見せられ、かつ「オコゼ料理」に日の目を見せてあげることができました。今シーズンからはまた出演前に戻って「オコゼを食べたい!」と思っていただいた皆様と、リピーターさんにまたおいでいただけたら嬉しいです。

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TODAY’S PHOTO
かどや名物「おこぜの姿造り」
おこぜの姿造り30年前から続く『活おこぜ姿造り』満足P

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香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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