漁獲制限下における3月末までの松葉ガニプラン、通常通りお出しできる予定です

グルメ食材

一昨日、大切な会議が行われていました。その結果が昨日新聞等で紹介されています。

ズワイガニ豊漁で困った(神戸新聞)

ネットニュースにもなっていますので詳しくはこちら
↓↓↓
ズワイガニ獲れすぎ… 今冬豊漁、苦肉の漁規制へ

今季ミズガニ漁自粛(日本海新聞)

「県機船底曳網漁業協会」が一昨日役員会を開き、今季残り2か月ちょっととなった松葉ガニの漁獲制限についての話し合いがもたれたのです。

今だから白状します。

年末から、

「3月末まで、松葉ガニをお客様に提供できなくなるかも!!」

という、山陰中の旅館をはじめとする観光施設がパニックになりそうな騒動があったのです。

 

おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!

実は年末、大騒動でした!!

12月20日にショッキングな情報が入ってきました。今年の松葉ガニ漁、11,12月が豊漁過ぎて既に漁獲枠の75%も水揚げしてしまっているとのことだったのです。


12月20日に送られてきたFAXより

直ぐに香住の観光協会が確認に行って下さり、クリスマスの日に現状どうなっているかの詳細を知ることができたのですが、事態は5日前よりも更に悪化。


12月25日時点での経過報告

兵庫県は既に80%超、鳥取県に至っては90%超の水揚げを既にしてしまっていたのです。

この情報が流れてきた時、正にパニックです。

1月以降カニが手に入らないのではないか、1月は大丈夫でも2月は?3月は??

この時点で2,3月の松葉ガニプランの受付をするべきかどうか。それよりも何よりも、このことをブログに書くべきかどうか。

年末、とても悩んだのです。結論として、私はこのことを当ブログには書きませんでした。

鳥取県は90%以上水揚げしてしまっていることを公表していますが、この時点で兵庫県はまだマスコミ等に取り上げられていませんでした。

鳥取では12月27日の時点でTV報道されていた
↓↓↓
鳥取ズワイガニ取れすぎで“禁漁”危機 解禁2カ月足らずで…

なぜ、兵庫県は公表しないのか。ひょっとして80%オーバーというのはまだリカバリーできるレベルで、対策があるため大騒ぎする必要はないのではないかと私は感じたんですね。

12月末の時点における私の判断

とはいえ、周囲の認識は深刻です。2,3月のお客様に連絡を入れなくては、なんて話をされているお宿さんもあり。

当館も既に3月末まで週末の宿泊は満室です。さて、どうすれば良いか。本当にカニが入手できなくなるのか。そもそも12月末時点で8割オーバーというのが例年に比べてどうなのか。残り2割で本当にシーズン途中にカニがなくなってしまうのか。

ひょっとしてなくならないのではないかという思いもあったんですね。というのも、私が知る限り、1,2月は海が時化ている日が多いので水揚げは少ないです。更に言えば、大型船の多くは2月以降松葉ガニ漁よりもホタルイカ漁の方が盛んになります。


一昨年の3月上旬の漁獲日報
松葉ガニの水揚げは柴山港しかしていない

きっちりとした数字で見たことはなかったのですが、感覚的に松葉ガニの雄ガニは1-3月にはそんなに獲ってないのではないかという風に感じていたのです。

実際、月別推移はどうなっているのか。ネットで調べてみたところ、月別はわかりませんでしたが、鳥取県のカニの種類別データを見つけました。

2018年(平成30年)漁期 沖合底びき網におけるズワイガニ漁の見通し

2017年漁期の漁獲量は松葉がに243トン、若松葉105トン、親がに476トン、合計824トン

※若松葉はミズガニ、親がにとはセコガニのこと

この比率を見て私、ビックリしたんですね。(今まで知らなかったのもお恥ずかしいですがf^^;)

全体の水揚げ量の半分以上がセコガニであること。漁期が1ヶ月半しかないミズガニが通常の雄ガニの半分弱水揚げされているということ。総量は違えども、兵庫県も比率はほとんど同じでしょう。ってことは・・・

あれ?!これって例年通り、2,3月にホタルイカ漁へシフトする船が増え、ミズガニを自粛すれば、通常の松葉ガニに関しては例年と大差はないんじゃないの?

って思ったのです。そうなんです。カニの漁獲制限って総量規制であって、種類は何でも良いわけなのです。

この比率で行けば、ミズガニ漁を自粛すれば、松葉ガニ漁に影響はないわけです。

そこで私は、年明けに行われる会議の結果を待ってから判断しよう。例年通りミズガニ漁も実施することになった場合にお客様に連絡を入れよう。但し、仮に3月末までのカニが確保されたとしても、ミズガニがないこともあり、カニが高騰する可能性があるため、1-3月の日帰り昼食の受付を停止しました。

つまり、宿泊プランは3月末まで予定通り。日帰り昼食プランは12月で終了としました。(1-3月の昼食でも、12月の時点でお受けしているお客様は実施させていただく予定です)

会議の結果、ミズガニ漁自粛に

そして一昨日、その会議が行われました。結果は最初に紹介した新聞記事の通りです。


ミズガニ漁自粛へ

「飲食業や旅館に責任を持って提供しないといけない」

とのこと。感謝です!!

私もこれまで知らなかったことですが、1,2月の松葉ガニ漁。ミズガニに大きく依存していたことが今回よくわかりました。漁師さんにとっては予定していたミズガニ漁が休止になるわけです。苦渋の決断だったと思います。

ミズガニ漁は賛否あります。成体になる前に水揚げしてしまうわけですから。事実、お隣京都府は10年前からミズガニ漁を禁止しています。

ミズガニ漁の是非。こちらの記事が詳しいです。
↓↓↓
ミズガニ 食べ続けたいけど… 京都や石川では全面禁漁(中日新聞)

いずれにせよ、3年後には松葉ガニの水揚げが半減すると言われています。

ズワイガニも少子化? 日本海水揚げ、3年後半減の予測(朝日新聞)

こちらの対策の上でも、ミズガニの規制は遅かれ早かれやらないと行けなかったことなのかもしれません。

通常の雄の松葉ガニ以外にセコガニやミズガニを水揚げすることで、水揚げのバランスをとってきていた側面もあるのだと思いますが、今その辺の見直し時期にきているのかもしれません。

3年後も5年後もカニが食べられるように。

というわけで、最後にもう一度まとめます。

・3月末まで松葉ガニプランの提供はいたしますのでご安心下さい。

・但し、日帰り昼食プランは今シーズンの受付は終了ということでご了承下さい。

ちなみに・・・

年が明けて10日以上経ちますが、まだ年末相場のままカニの価格が落ちません。ひょっとしたらカニの価格は年末相場の高値のままで3月まで行くかもしれない。現時点ではそんな覚悟もしています。

今更料金は変えられませんので、当初のままで行きます。但し、繰り返しますが日帰りプランは開催しません。ご了承下さい。

今回の顛末を書いた理由

最後に・・・

今回の顛末をなぜブログに書く必要があるのか。

実は、今年に入ってから既に予約を頂いたお客様何組かから

「来月予約していますが、本当にカニはあるんですか?」

というお問い合わせを頂いているからです。

数組お問い合わせがあるということは、実際そう思っているけど問い合わせをされていないというお客様もある、それは当館以外で予約のお客様でもあるんじゃないかと思ったからです。

松葉ガニ、3月末まで大丈夫です。

このことをはっきりお伝えしておきたくて顛末公開させていただきました。但し、ミズガニはございませんのでご注意下さいね。

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