梅雨入りして初めての本格的な雨。しかし、海はベタ凪でした

梅雨入りして初めての本格的な雨。しかし、海はベタ凪でした

おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!

から梅雨が続いていますが、昨日ようやく?!本格的なまとまった雨が降りました。当地兵庫県北部地方に限らず、昨日は全国的に強い雨の降った地域が多かったのではないでしょうか。

さて、そんな大雨の中でも、海(佐津海水浴場)に行ってみるとベタ凪でした。

雨が降っていても、べた凪の佐津海水浴場(R8.6.20.夕方撮影)

雨が降っていても、べた凪の佐津海水浴場(R8.6.20.夕方撮影)

大雨が降っていたら、きっと海も荒れているはず。そう思いがちですが、梅雨時期の日本海あるあるなのがこの、「べた凪大雨」です。

なぜ、お天気が崩れているのに海は穏やかなのか。今日のブログではこれを科学的に説明します。

南風(陸風)によって波が抑えられる

まず、一番言えることは4月下旬から8月中旬までに多い「南風」の影響です。

梅雨の時期に大雨を降らせる最大の要因は、太平洋高気圧から梅雨前線に向かって吹き込む「暖かく湿った南風」です。

日本海は陸に対して海が北側にあります。日本海側の沿岸部にとって、南風は山を越えて陸から海に向かって吹く風(オフショア)になります。陸から海へ向かう風は、波打ち際から沖へ向かって波を押し返すように働くため、海岸付近で波が立ちません。雨雲を運ぶ南風がどれだけ強く吹いていても、海岸線付近は波が抑え込まれてベタ凪になりやすいです。

波が育つ「距離(フェッチ)」の不在

続いて、少しマニアックな話をします。

波は、風が海面を吹き抜ける距離(フェッチ)が長いほど高く大きくなります。

冬の日本海が大荒れになるのは、北西季節風がユーラシア大陸から日本海という広い海を何百キロも渡って吹き付けるからです。一方、南風の場合は「海岸線が風のスタート地点」になるため、日本海側の沿岸部では波を育てる海上の距離が物理的に存在せず、波が発達しません。

仮に今の時期に低気圧や前線が通過し、瞬間的に波が高くなることがあっても、今の時期は短時間でおさまります。

梅雨前線の構造

台風や冬型の気圧配置は、広範囲に強い風を伴いますが、梅雨前線の性質は異なります。梅雨前線は、北の冷たい空気と南の暖かい空気がぶつかる境界線です。ここでは空気がぶつかり合って強い「上昇気流」が生まれるため、上空に巨大な雨雲が発達して大雨を降らせます。しかし、地表付近の水平方向の風(横風)は意外と弱いことがよくあります。

結果として、地表の風自体が弱く、仮に吹いても波を打ち消す陸風(南風)であるため、「空は大雨でも、海は静寂」という日本海側特有の不思議な光景が生み出されます。

いかがでしょうか。できる限りわかりやすく噛み砕いて説明したのですが、ご理解いただけたでしょうか。わかりにくかったら「南風が吹くから」とだけ覚えていただいてもOKです。

雑学として参考になれば幸いです。

どんより雲の広がる中、べた凪の佐津海水浴場(R8.6.20.夕方撮影)

どんより雲の広がる中、べた凪の佐津海水浴場(R8.6.20.夕方撮影)

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