柴山港沖にあるコンクリートの建造物(通称ケーソン)って何?
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
ジオタクシー(船)に乗って香住漁港から柴山港に向かう途中、柴山沖にとても大きな建造物が見られます。

香住漁港から東へ進むと柴山港おきのケーソンが見えてきた!!
柴山港沖にあるコンクリートの建造物は、荒波を防ぐために設置された「二重円筒ケーソン」と呼ばれる巨大な消波堤(防波堤)です。港内の静穏を保つだけでなく、津波の被害を軽減するための役割も担っています。
このケーソン、1994年(平成6年)から設置がスタートしており、最終的には2030年(令和12年)に15基設置されて終了となる予定です。当初の計画では21基設置される予定でしたが、15基になったのは、予算(公共事業費の縮減)」だけではないと思います。
1994年の着工当時と比べ、気象衛星やシミュレーション技術が格段に進歩しました。現在では、数日前から日本海の荒天を高い精度で予測できるため、船長は無理な出航を控えたり、事前に安全なルートへ変更したりすることが容易になりました。「航行中に予測できない急な荒天に巻き込まれて逃げ込む」というケースそのものが減っています。
また、かつては小型・中型の船が多かったものの、近年は貨物船などの大型化が進み、波浪に対する耐性が強くなりました。また、レーダーや自動船舶識別装置(AIS)などの通信・航海設備も高度化し、自船で安全を確保する能力が昔とは比べ物にならないほど高くなっています。
そもそも、柴山港は日本海が荒れた際に航行船舶が逃げ込める「避難港」に指定されています。しかし、「避難港」のあり方そのものが先述の通り変化してきています。
現在、10基目のケーソンも製造中です。

建設中、10個目のケーソン
こちらのケーソン、直径29.4m、高さ26.5m、重量約7,100トンもあるわけなのですが、完成したら大型のクレーン船がやって来て、持ち上げ、現在9基あるケーソンの横まで運ばれます。9基目のケーソンが運ばれた時の様子は、以前ブログに書いていました。

すごい迫力だったことを覚えていますが、もう8年も前のことだったんですね。8年経ってまだ10基目のケーソンが設置されていないということは、15基目が設置されるのが2030年予定というのはなかなか厳しそうです。ケーソン1基を柴山港のドックで造り上げるだけでも約2〜3年かかり、さらにクレーン船の手配や天候待ちのハードルを考慮すると、順調にいっても「数年に1基」のペースが限界っぽいです。残り6基となれば、計算上は少なくともあと10年〜15年以上はかかる大仕事になるため、実際の完成は2040年代にずれ込む可能性が高いのではないでしょうか。
個人的にはこのケーソンの上に「海上風力発電をおけないのかな?」なんても思ったりしています。いずれにせよ、未来にもまだまだ恐ろしく事業予算のかかる事業だと思いますので、完成時にあって良かった建造物であって欲しいです。

2026年6月現在9つ並んでいる柴山港沖のケーソン
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