柴山港の選別が細かいのがお客さまにとってどんなメリットがあるのか？

おはようございます！民宿美味し宿かどやのGakuです。

今日は久しぶりにガッツリとカニのうんちくを語らせていただきますね。（笑）

柴山港のカニは選別日本一です！！

と、これまでもお話してきました。

柴山港カニ選別日本一のノボリ

瞬時に大きさや重さ、見た目でより分け、それを細分化して競りにかける柴山港の技術はスゴイものです。例えば、おとなり香住港や浜坂港では選別のランクは25ランク以下。柴山港は現在110ランク以上あります。

出ガニという大きさの中でも色々・・・

それは確かにすごいこと。でも、それがカニを食べるお客さまにとってどんなメリットがあるのでしょうか？

カニにハズレがない

「細分化する＝目利きがしっかりしている」というのは想像つくと思います。これ、他の港と比べると柴山港の選別は想像以上にしっかりしているんです。例えば、カニの競りって全てのかにを1ぱいずつするわけではありません。競り時間の短縮化のため、5はいとか10ぱいまとめて行うことが多いです。

複数はい一列を一度に競ります

例えば、５はいのカニを競り落としました。5はいのカニが3はいは良いカニで２はいは質の劣るカニだったとします。それを再度仲買人さんが選別しなおして我々宿の方に持ってきてもらえればよいのですが、そのロットでそのまま持って来られてしまうと、お客様にお出しするカニに当たり外れが生じてしまいます。仮に選別しなおしたとしても・・・。良いかにだけを見繕って持ってきてもらう、となると、仲買人さんへの手数料に更に目利き工賃が入り、実際に競り落とした金額よりも割高な仕入れとなります。安定して保証された品質のものが入ってくる。それって日本人だと当たり前に思ってらっしゃるかもしれません。それは仲買人さんや我々宿などの事業者が選別しなおしを何度も行っている結果となります。それをしなくても良いわけですから、結果エンドユーザーであるお客様には良いカニが結果お手頃価格で回ってきます。

柴山がには高い？！

「選別がしっかりしている柴山がには他の港より競り値が高い」とよく言われます。確かに仲買人さんが競り落とす価格は他の港よりも高いかもしれません。しかし、我々宿、あるいはその先のお客様の手元に届いた時の金額はカニのランク、品質での妥当性ということであれば、むしろリーズナブルに手に入れることができています。お客さまにとってのメリットが「時にはハズレのカニをひくこともあるけど、とにかく安いカニが欲しい、食べたい」ではなく「ハズレのない美味しいカニを適正価格かもしくはちょっとお得なぐらいで買いたい、食べたい」ということであれば、やっぱり柴山がにが間違いないな～と私は感じています。

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TODAY’S PHOTO『上位ランクの柴山がに』上位ランクのカニは1枚ずつ競られます！