おはようございます！民宿美味し宿かどやのガクです！！
非常に伝えづらいお話をさせていただきます。
値上げはしたくないのですが・・・
実は春頃から来シーズンはカニの値段がとてつもなく高くなるという話がきていました。
原因はロシア産ズワイガニ（オピリオ種）の高騰。
ロシア産冷凍ガニ（オピリオ種）
こちらが昨年の2倍の料金となることが確定しました。これは国内で水揚げされる松葉ガニ、越前ガニ等の価格にも大きな影響を与えそうです。
なぜ、ズワイガニが高騰しているのか？
既にマスコミでも取り上げられています。
テレビニュースで↓↓↓
新聞報道で↓↓↓
「もうカニは買えない」 円安が生む二重価格（日本経済新聞）
ザックリ言うと三つの要因が。
一つ目は円安のため。そして二つ目はロシアの輸出・漁獲制限の問題。ただ、この2点は前々からあり、徐々にカニの価格が上がる原因になってきていました。
三つ目、今回高騰最大の原因は中国およびアメリカでのカニ需要の増加です。特にアメリカでの需要が激増しています。また、聞いた話なのですが、アメリカでの需要は主に茹でガニ。日本のように生ガニ（冷凍ガニ）を希望しておらず、そもそもの漁船が茹でガニ用ばかりになってしまい、生ガニ（冷凍ガニ）を水揚げしてくれる船の確保に日本の水産会社が四苦八苦した、とのことです。
結果として、日本への割り当てが激減。これが価格を倍増させる結果になりました。
当館もかにすきセットを中心にお料理でも一部ロシア産冷凍ガニを使っているプランもあります。これらの冷凍カニに対し、仲買人さんから去年の2倍の料金になるという正式な連絡を先日いただきました。
気になる松葉ガニの価格
最初にも述べましたが、ロシア産冷凍ガニの高騰は、国内に流通するズワイガニ（松葉ガニ・越前ガニも含む）相場も高騰させることは間違いないと予想しています。
去年、松葉ガニシーズンがGoToトラベルと重なり、12月に想定外の高騰となりました。
「ＧｏＴｏ」でズワイガニ高騰「はや年末相場」 高級旅館など需要増え（神戸新聞）
越前がにGoTo需要で空前の高騰 漁獲量も少なく値段高止まり、関係者悲鳴（福井新聞）
鳥取県内のズワイガニ、水揚げ額最高 20年度「GoTo」で高騰（中国新聞）
去年末はカニの高騰が止まらなかった
緊急事態宣言により、高騰は止まりました。もしもあの時、緊急事態宣言が出ていなかったら年始以降のカニ相場はどうなっていたでしょうか。当館も仕入れ価格が販売価格を上回るのも時間の問題のところまで来ていたのが正直なところです。
カニの少子化問題も刻一刻と迫っています。実は3年前、カニの漁獲は3年後は半減するという予測が出ていました。
ズワイガニも少子化？ 日本海水揚げ、３年後半減の予測（朝日新聞）
輸入冷凍ズワイガニが倍額に。日本海で水揚げされる活ズワイガニが半減したら・・・
恐ろしい相場になる最悪のシナリオも予想されます。（あくまで最悪のケースです）
かどやの2021年11月からの料金はどうなる？
さて、一番気になるのが冬の松葉ガニプランの料金ですよね。例年ならば6月には決定していたカニの料金。今年はまだ確定していません。
毎年、8月頃には山陰沖の漁獲見込みが水産試験所より発表されるので、それを目安にしたいと思っていますが、もう一点不安要素としてあるのは、当館が全てのプランにおつけしているセコガニの価格です。
名物となってきているセコガニ甲羅盛
少し前まで１ぱい数百円でしたが、１ぱい千円に近づく、いえ、千円を超える勢いで需要が高まってきています。こちらの価格高騰予想も踏まえた上での料金設定をしなければなりません。（今のところ、”セコガニをつけない”という選択肢は持っていません）
以上のカニの高騰を換算した上で、Web上での冬のプラン販売は9月からを予定しています。カニの仕入れが2倍になるから宿泊料金も2倍になることはありませんが、これまでのように千円、2千円の値上げで済む話ではないことはご理解下さい。その中でも特に、かにすきセットは大幅な値上げとなります（そもそも「かにすきセット」の販売を継続するか否か、迷いどころです）。
なお、過去にご宿泊いただいたことのあるお客様で、”価格決定前でもOK”でもよろしければ、お部屋の確保は相談に応じます。別途ご連絡下さい。
以上、11月６日以降の松葉がにプランの料金設定についての進捗状況ブログでした。
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香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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