10室以下の旅館と100室以上の大型旅館の違い、高級旅館と民宿の違いについて思うこと

宿の選び方

毎年お正月になると観光経済新聞さんが主要宿泊サイトの座談会を開催されます。今年も開催されました。

【国内OTAトップ座談会】じゃらん × 楽天 × 一休 × JTB 

業界の話なので、私も毎年目を通しています。その中で興味深いコメントがあったのでそちらから私の思うところをお話しさせていただきますね。

 

おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!

大手4社のうち、当館が取引のあるのは楽天トラベルだけです。ヤフートラベル は一休の傘下なのですが、こちらの座談会に登場している一休は高級ホテル・高級旅館の専門予約サイト「一休.com」のことで、当館のような民宿では取引してもらえないカテゴリーの予約サイトです。


名だたる高級ホテル・旅館の
販売が中心の一休.com

「100部屋よりも 10部屋の旅館の方が、宿泊客の満足度は高い」

その「一休.com」の榊社長が、プライベートで19年に訪れて良かった観光地、20年に訪れてみたい観光地について質問された時の回答に私は注目しました。

日本中の非日常を体験できる小規模旅館に行った。20年も数多くの施設を訪れたい。特に印象に残っているのは滋賀県大津市の「比良山荘」。琵琶湖のそばにある料理旅館で、稚アユ、ウナギ、マツタケ、栗、キノコなど地場の旬の食材で料理を出してくれる。最近は、北海道と九州に10部屋以下の高級旅館が増えているので、積極的に訪れるつもりだ。旅館の場合、部屋数が増えると口コミ評価が下がる傾向がある。100部屋の旅館よりも10部屋の旅館の方が、宿泊客の満足度は高いようだ。

注目したい部分はここ。

旅館の場合、部屋数が増えると口コミ評価が下がる傾向がある。100部屋の旅館よりも10部屋の旅館の方が、宿泊客の満足度は高いようだ。

という点。「民宿」という10室以下の業態の宿泊施設を営んでいる当館ですので、このことはとても興味深いこととして受け止めました。


当館も小規模宿泊施設

個人的に思うのは、設備の充実した大型旅館よりも、人と人のコミュニケーションが密な小規模旅館の方が人気が高まってきているのかな、と感じます。

なぜ、小規模宿泊施設が人気なのか?

高級旅館の良さといえば、あらゆる設備が整い、食事だけでなく、バーやスナックなどもあり、食後も含め、館内で全てを完結できる。日中のアクティビティの相談窓口や斡旋カウンターなどもあるかもしれません。この辺は高級ホテルもそうですよね。

そんな中、小規模な高級旅館が人気な理由。一休。comさんには「隠れ宿・20室以下の旅館特集」というのがあり、以下のように定義されています。

大きな温泉旅館ももちろん素敵だけど、小さな宿でしか味わえないひととき、サービス、そしてリズムは、きっと疲れたあなたを癒してくれるでしょう。 お好みの宿で素敵な時間を満喫してください。

隠れ家感、おこもり感、静かに過ごしたい方向け、といった感じですね。アフターやアクティビティ的な期待よりものんびりゆっくりくつろぐことに価値がある、と言った感じでしょうか。

個人的には家族経営主体の宿ですと、接客してくれるスタッフがいつ行っても同じ人、というのが小規模宿泊施設の良さの一つなんじゃないかな、と感じています。

民宿かどやが近年意識していること

当館も近年、意識していることがあります。週末土曜日だからといって、年末年始やお盆だからといって、お部屋がパンパンになる程お客様の予約を受けないようにしています。もちろん、平日はシニアカップル、親子旅のお客様、週末やGW・お盆・年末年始は3世代旅行を中心としたお子様連れのお客様が多い当館ですので、お休みの日はお子様の声を中心に賑やかではあります。

でも、近年はお客様が多すぎて賑やか、という感じではない事を自負しています。過去は週末だから、年末年始だからといって目一杯お客様をお受けしていましたが、今はお受けしているお客様を当館スタッフが余裕を持って対応できる人数にさせていただいています。(その代わり、以前はほとんど差をつけていなかった週末料金、年末年始料金をいただいています)


繁忙日で混雑、うるさいのではなく
お子様連れのファミリーで賑やかな
宿を目指しています!

高級旅館ではなく「民宿」としてご理解いただきたいこと

繁忙日で混雑、うるさいのではなくお子様連れのファミリーで賑やかな宿、ということは高級旅館のイメージである隠れ家感、おこもり感、静かに過ごしたい方向け、といった感じではないと思います。(平日はお子様づれが少ないので、リーズナブルな宿ですが、隠れ家感、おこもり感はあります。)

ただ、元々1室1室がそんなに広くない宿なので、当館はグループ様向けの宿ではないです。3世代旅行であっても、大部屋に3世代一緒にではなく、世代ごとにお部屋は別にご用意、お食事は一緒に、といったスタイルです。

小規模民宿ですので、「設備」や「アメニティ」を期待して来られる方には期待外れになります。カニシーズンなどは高額な宿ではありますが、素泊まりだと税込1万円以下のリーズナブル宿です。


食事がメインの料理民宿です!

お風呂が多いのも、小さなお風呂を補完するために増設して結果多くなったのが正直なところで、露天風呂のある高級宿ではありません。(お部屋のおトイレも10年前のリフォーム時に増築で加えたものです)

標準的なアメニティや設備はそれなりに用意してあると思いますが、ないものもあります。例えば、お部屋が決して広くないので、冷蔵庫や金庫が置けません。

そのため、ソフトドリンクは管内の自販機で定価販売をしています。アルコール類は去年の夏、自販機が故障してしまい、新たにお願いしたところ、今はアルコール用の自販機の提供はどこもしていないとのことでした。実際、どこかで販売していないかと探しましたがしておらず・・・。

この辺は大きな旅館、ホテルさんならば自販機の貸し出し等もあるのでしょうが、小さな宿だとそれもしてもらえないというのが辛いところです。

フロントの閉まる午後10時以降にアルコール類が飲みたくなった時の対応ができなくなっているのが現在の課題です。当館に関していえば、設備やアメニティ重視のお客様にはお勧めできない宿かもしれません。

100室ある設備の充実した大型旅館と10室までの隠れ家的な小規模旅館。10室以下の小さな宿でも高級旅館もあれば当館のような民宿もあります。それぞれで提供できるモノ・コトが違います。ミスマッチはお互いが不幸になります。当館は比較的口コミ評価の高い宿と言っていただいておりますが、あくまで民宿としての評価であって、大型ホテルや高級旅館のような設備やアメニティが整っているわけではございませんのでその点ご承知下さい。

当館に限らず、ケースバイケースでの旅の楽しみ方として宿のスタイルをお選び下さいね。

追伸。

更に深いお話は

香住の美味し宿かどやは旅館ですか?民宿ですか?旅館と民宿はどう違うの?

もご一読下さい!

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