アワビの密漁で罰金1千万円!?サザエの密漁で罰金百万円!??漁業法が厳しく改定されています

密漁禁止のチラシ 地域情報
密漁禁止のチラシ

おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!

ビックリするようなチラシが配布されました。(あ、当館の掲示板にも貼ってありますけど)

それがこちら↓↓↓

密漁禁止のチラシ

密漁禁止のチラシ

な、なんと!!!
アワビの密漁で罰金1千万円、サザエの密漁で罰金百万円とのことです。

これ、兵庫県北部の沿岸のみなのかな?と思って調べてみると、日本全国で適用される法律だそうで、

特定水産動植物の採捕(令和2年12月1日施行). 罰則:3年以下の懲役又は3,000万円以下の罰金?対象行為

 

が該当します。去年の12月にできたばかりの法律なんですね。ということは、この夏、この法律ができて最初の夏を迎えるということになります。

これまで以下のような看板で注意勧告してきていたのとはレベルが違う話になるようです。

訓谷区営駐車場

「禁漁」の看板

漁業法が大幅に改正され、取り締まり強化も含め、本気で対策に乗り出すとのことです。

水産庁の密漁防止ポスター

水産庁の密漁防止ポスター

このポスターからも本気度を伺えますね。

詳細は以下の水産庁公式サイトにて確認できます。

密漁を許さない ~水産庁の密漁対策~:水産庁

私は20年以上スキューバダイビングというマリンレジャーに関わってきていましたので、この問題に関しては罰則の有無以前に取り締まりの強化はもっと早くから厳しくすべきだったと感じています。

ダイビングをやっていると、真っ先に密猟が疑われました。20年以上前は特にそういった傾向が今以上に顕著でした。今では観光としてのマリンレジャーの認知が進み、日本海側でも一定の理解を示してもらえるようになってきたと思っています。

ダイバーの世界ではこんな言葉があります。

とっていいのは写真だけ。残していいのは思い出だけ。

登山、ハイキングの世界でも

とっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ。

なんて言葉がありますよね。

特に水中ガイドを行う場合、サザエやアワビが多いエリアは、それだけ生態系が豊かな場所ということになり、次に来た時に同じような景観や生態系を見られるように、何も取らないのは当然として、できるだけ人の手を加えないよう心がけています。

何よりもスキューバダイビング事業という設備コストも労力もかかる事業を行なっているのを、1個百円で売っているサザエを採取して廃業してしまうようなリスクは取りたくないからです。

また、別に採取に頼らなくても、スキューバダイビングの浮遊感や景観、生態系を見せる(魅せる)ガイドでお金をいただいているプライドもあります。魚介類を採取してそれをお客様に提供し、喜んでもらうのをガイド業というのであれば、私はスキューバダイビング事業はやりませんでしたし、自分は勿論、過去にそんなガイドは絶対に育ててこなかった自負があります。(だからこそ、地元の水産高校の非常勤講師にも選んでもらうことができ、かつ環境系のNPOも10年以上県に認められていると思っています。


若い頃の講習中の写真です(笑)

いずれにせよ、私は今回の罰則強化は肯定的に捉えています。

漁業法の罰則強化

全国一律で漁業法の罰則が強化されました!

https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/attach/pdf/mitsuryotaisaku-10.pdf
より抜粋

海上保安庁、警察、都道府県等の関係機関と緊密に連携して取締りを強化

とありますので、密漁行為はもちろんのこと、疑われるような行動は行わないようにしましょう。例えば、スノーケリングのセットを持っていて、あわびおこしの治具やクーラーボックス等を持っていると職質や通報される可能性が今年の夏以降とても高くなるということです。

マリンレジャーや海辺で、磯で遊ぶ際のマナーと合わせて注意しましょうね。

 

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